補助金採択の勘所4(積算の信憑性)

 


日頃から補助金の申請支援を行う上で、「資金使徒に対する見方」が全体的に厳格化するだろう内容を記載します。

最近、SNSを閲覧しているとHP制作会社が「補助金使えば、1/4の費用でHP作成できます」といった広告が増加してます。表面的な情報としては、概ね誤りがないのかもしれません。でも、「本当に採択される事業計画か」は別問題になります。下記に詳細を記述します。

①個別具体性の加味しているか?

「採択済の事業計画を送付するので、これをパクってね。」という業者を多数聞きます。結論から言えば、採択されるのは、難しいだろうなと考えております。理由は、小規模事業者の事業概要や強み、市場機会といったはあくまで個別具体的なものであります。つまり、解決策も一律でありません。「他が通ったから、ウチも通る」といった論理は、新規事業への必然性の理解が得られにくいです。

☆②その費用は適正価格か?

ありがちな業者としては、「HP制作費用134万円、または120万円です。」という見積もりをベースに補助金を使って34万円または30万円で制作可能ですという業者が多いです。これに関しては補助金の事務局も、「そうじゃないよね」という見解を意思表示しております。もっと、このあたりへの審査基準は今後厳しくなることが想定されます。

このような場合に、補助金事務局として、主に気になるだろう課題は下記になります。

・HP制作費134万円の根拠ってなんでしょうか?

・探せば、LP30万円、HP50万円ぐらいでも作れますよ。(もっと安いところもあります。)

・134万円という価格であるならば、相場より高い理由も明記してほしい。        (システムの導入費用が高い理由や販路拡大に大きく貢献できる理由)

「HP制作費用134万円」を否定するわけではありませんが、それで通したいのであれば、少なくとも上記指摘事項に関する記述は必須になります。

補助金採択に関して上記で解説した

①個別具体性の加味しているか?   ②その費用は適正価格か?

①②に関しては、気にしながら業者を選定して頂ければと思います。特にHP制作会社に関しては如何わしい営業を実施している業者も多いです。そのため、事業者サイドがよく検討する必要があります。丸投げで成果が出ることなんてないと思って慎重な対応をお勧めします。


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