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個別具体性にこだわろう!!

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  採択にあたって、個別具体性は非常に重要な項目になります。事業計画は会社によって各々条件も異なるので、個別具体性を反映させることが非常に重要です。 今回は、採択にあたって、「個別具体性の記述を求められる理由はなぜか。」を解説します。結論からいえば、実現性の根拠がほしいということになります。 それでは、「実現性とはなにか」と思われる方もいらっしゃると思いますが、 中小企業庁では以下6つに分類されて説明されてます。 ★★①事業実施体制 (人材・事務処理能力、専門的知見)     ☆ ②財務状況(赤字により頓挫しないか。その金用意できるのか。)    ★★③市場としてニーズ (ターゲット、流通網、市場規模は明確か) ☆ ④収益性・価格(その価格で売れるの?儲かるの?) ★ ⑤事業化するまでの工程やスケジュール感は具体的か? ★ ⑥費用対効果。付加価値、経常利益は向上可能か?   ・投資分の回収が可能か。   ・結局、賃上げできるのか。   ・税金、もっと収められるのか。 ※★☆は以下の意味合いがあります。 ★★: 本補助金について重視しているかつ模倣しにくい。(コアコンピタンス) ★ : 本補助金について重視しているが、模倣しやすい。 ☆ : 本補助金においてはあまり重視されていない。 ★★の部分、 つまり以下の2点を個別具体性と定義し、以下のように解釈されます。 ①事業実施体制 (人材・事務処理能力、専門的知見) 事業実施体制は、つまり補助事業を実行できるに値する能力があるのかを問いてます。そして、その会社が実行するにあたって、「苦手なことをやるべきか」と「得意なことをやるべきか」といった観点から見たときに、常識的に考えれば「得意なことをやるべき」との考えから、自社の強みや得意なことと補助事業を結びつけることが求められております。 【重要】S(強み)と補助事業の親和性を実現根拠として求められている。 ③市場としてニーズ (ターゲット、流通網、市場規模は明確か) 市場ニーズは、補助事業を実行する上で世の中のトレンドをどれだけ捉えているか 、もしくはそれを確認するテストマーケティングをおこなったかを問いてます。「マラソンでいう向かい風と追い風のどちらで走った方が結果として良い記録がでるか」といった観点から見たときに、常識的に考えれば「追い風で走るべき」との観点より、補助事

総括

今回は、前述した記事の総括です。 事業計画を策定する上でのCHECKリストとしてご活用いただければ幸いです。  □ ① 低感染リスク型ビジネスの構築できているか。  (重要度:★★★) □ ② ①に伴う広告費や販促費は正しく積算、訴求できているか。   (重要度:★) □ ②の運用に伴う専門家謝礼や委託費用 は正しく積算、訴求できているか。   (重要度:★) □ 必要資料はすべて用意できているか(電子データ漏れ、決算書漏れないか)    (重要度:★★)   □ ⑤個別具体的な計画書といえるか       (重要度:★★) □コピペしてない  □自社の取組みや実現性をアピールできているか ・事業実態があることを読み取れるか ・テストマーケティングはあるか ・スケジュール感は明確か ・ちゃんと売上に結びつく計画か  □強み・機会をアピールできてるか □補助事業が、強み・機会と結びついているか □ ⑥体裁は整っているか       (重要度:★) ・ フォントや文字の大きさは統一されているか ・ みやすく、美しいか ・ 誤字脱字はないか ・ わかりやすいか

【資金使途】その他使途を考えよう!

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  その他資金使途とは、なんだろうか。 主に、上記でいう④旅費 ⑥資料購入費 ⑦雑役務費 ⑨専門家謝礼 ⑩専門家謝礼 ⑫委託費が該当するケースが多いのではないか。 こちらも、どの経費がよくて、どの経費が悪いといったこともありません。 事業計画を作成する上でポイントは、以下です。 ・なぜ、その経費をつかいたいのかを明確にする。 ・その専門家がどのような経歴で依頼することでどのようなメリットがあるのかを訴求する。  ◆ 記入例 コ

(資金使徒)広告戦略を立てよう!!

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 広告といっても、様々です。 上記経費でいえば、②広報費 ③展示会等出展費が該当するケースがほとんどです。 どの広告がよくて、どの広告が悪いといったこともありません。 事業計画を作成する上でポイントは、以下です。 ・広告媒体を具体的に明示 (リスティング広告・チラシ・バス広告など) ・複数の広告手段があるなかで、どうしてその手法をとるのか (リスティング広告を活用して特定地域の特定キーワードに関心があると思われる顧客リーチさせる) (チラシを活用して店舗周辺に配ることで購買を促す。) ・経験に基づく見解などがあれば、尚良しです。 (過去に、小学校の前で漫画付のチラシを配ったときたくさん小学生がチラシをもらってくれた。そして、問い合わせも多かった。)  ◆ 記入例

事業計画を書く前に(事前準備)

持続化補助金の主旨を理解しましょう。本補助金の主旨は以下であります。 ① 事業拡大や事業承継、創業の取組みを支援する   (重要度:★★★) ② ①に伴う広告費や販促費を支援する。(重要度:★) ③ ②の運用に伴う専門家謝礼や委託費用も支援する。(重要度:★) よくある不採択事例としては、   広告費や販促費の支援を求める事業計画であり、テーマに沿った取組みがされていない   パターンが多かったです。 そのため、事業計画を書く前に絶対的に重要なことは以下2点です。 ・補助金のテーマに沿った取組み を検討する ・ 資金使徒に ついて検討・見積もり・整理 ※上記の2点の整理については、今後解説致します。

持続化補助金の加点審査

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今回は、持続化補助金の加点審査項目について解説します。 以下(公募要領)の抜粋および解説です。 事業計画書について、以下の項目に基づき加点審査を行い、 総合的な評価 が高いものから順に採択を行います。 ①自社の経営状況分析の妥当性 ◇自社の製品・サービスや自社の強み(S)を適切に把握 しているか。 ②経営方針・目標と今後のプランの適切性 ◇経営方針・目標と今後のプランは、 自社の強み(S)を踏まえている か。 ◇経営方針・目標と今後のプランは、 対象とする市場(商圏)の特性(O)を踏まえている か。 ③補助事業計画の有効性 ◇補助事業計画は具体的で、当該小規模事業者にとって実現可能性が高いものとなってい るか。 ◇地道な販路開拓を目指すものとして、補助事業計画は、今後の方針・目標を 達成するために必要かつ有効か。 ⇒基礎編の項目③に付随 ◇補助事業計画に小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか。 ⇒基礎編の項目④に付随 ◇補助事業計画には、ITを有効に活用する取り組みが見られるか。 ④積算の透明・適切性 ◇事業費の計上・積算が正確・明確で、事業実施に必要なものとなっているか ⇒HP業者などに補助金活用持ちかけられて、ボッタクられてないか?  適性な価格でその商品を購入しようとしてるか。 つまり、以下4点で加点項目を説明できます。 ①強みと機会の把握と記述 (⇒補助事業が強みと機会を活かしているか) ②工夫してるか、行動してるか (⇒テストマーケティングの結果、スケジュールなどがあればアピールしやすい) ③IT活用  (⇒WEB広告、HPやアプリの作成、外部ITツールの活用など) ④適性価格で取引しようとしてるか (⇒積算価格の妥当性) シェア

持続補助金の基礎審査

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  今回は、持続化補助金の基礎審査項目について解説します。 こういった情報を、SNSや YOUTUB Eなどの外部情報をもとに仕入れる方もおりますが、 発信者の主観で湾曲して伝わりやすいため、公募要領をもとに整理します。 基礎審査項目は上記4つになります。各々について、以下記述していきます。 ① 必要な資料がすべて揃っている。 ②「補助対象者」「補助対象事業」の要件を満たす。 公募要領をもとに割愛して記述すると下記になります。 ◆ 「補助事業対象者」 ・小規模事業者であること(製造業以外は従業員5名以下、製造業20名以下)  ・所定法人格(株式会社・合同会社など)または個人事業主であること ・反社会勢力でないこと ◆ 「補助対象事業」 要件1 ・策定した「経営計画」に基づいて実施する、地道な販路開拓等のための 取組である。 ・販路開拓等の取組とあわせて行う業務効率化(生産性向上)のための取組である。 要件2 ・同一内容の事業について、国が助成する他の制度(補助金、委託費等)と重複する事業 ⇒既に採択済みの補助事業で、応募するのはだめ!! 要件3 ・本事業完了後、概ね1年以内に売上につながることが見込まれない事業 ⇒投資額を回収を見込めない事業は、補助対象外!! 要件4 ・事業内容が射幸心をそそるおそれがあること、または公の秩序もしくは善良の風俗を 害することとなるおそれがあるもの、公的な支援を行うことが適当でないと認められ るもの  例)マージャン店・パチンコ店・ゲームセンター店等、性風俗関連特殊営業等 ③補助事業を遂行するために必要な能力を有すること ⇒現実性や実現性があるか? 例)サッカーやったことがない人がプロサッカー選手になる夢語ってないか。 ④小規模事業者が主体的に活動し、その技術やノウハウ等を基にした取組であること 主体性をもって取り組み、その上で強化が必要であると考えた取組であること。 過去例)学習塾 強み)英語指導。独自教材であるE ラーニングシステムを活用した指導法 やってみた活動)オンライン学習管理 やってみて理解したこと) Eランニングシステムと合わせることで生徒の演習量が増え、成績が向上  補助事業)オンライン学習指導を強化とPRとする販促強化 つまり、要点としては  書類を不備なく整え、補助金の主旨を踏まえた現実的な思いつきでない挑戦